マイナンバー制度セミナーと平成27年(公社)石川県鍼灸マッサージ師会臨時総会
2015年10月5日に施行され、2016年1月1日から利用開始となったマイナンバー制度ですが、実際にどのように対応していけばよいのかわからない会員も多いと思われます。
この度は石川県鍼灸マッサージ師会の主催で、マイナンバー制度セミナーが開かれました。指導をしてくださったのは稲村 太社会労務士・税理士です。
マイナンバーは住民票がある人に12桁の個人番号が付与されます。マイナンバー制度は、行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現する社会基盤です。マイナンバーが使われるのは、①税 ②社会保障 ③災害対策 に限定されています。それ以外の場所で使われることは今のところありませんので、安心してくださいとの説明でした。国が個人情報を一元管理するというイメージがあり、情報漏洩などのリスクがないのかという不安を抱いている方もおられますが、情報は市町村や健康保険組合・日本年金機構・ハローワーク等の各行政機関等が保有しそれぞれに分散管理をします。個人情報カードは顔写真が付いているので、身分証明書としての利用も可能です。今後の予定としては、平成30年には民間利用の是非も決定する方針になっています。来年1月には国民一人一人に合った行政情報などからのお知らせを表示する機能をネットから得られる、プッシュ型サービスなども設置予定とのことでした。事業主のマイナンバー取得・保管・破棄に関しては、各事業所で担当者を明確にすること。また、パソコンではセキュリティー管理が大変なため、鍵付きの棚での管理を推奨しています。取り扱いについての問い合わせはマイナンバー総合フリーダイヤルが設けられています。
引き続き、(公社)石川県鍼灸マッサージ師会 平成27年度臨時総会が開催されました。
議長には安井会員、副議長には長会員が、議事録作成人には石田会員が選任されました。田中総務局長より、平成28年度の事業計画案と東洋療法研修試験財団生涯研修単位を取得できる関連学会・講習会の説明がありました。続いて平成28年度予算案が宮川財務局長より説明がありました。
平成28年度は役員改選の年でもあり、選挙管理委員の発表や立候補の方法など今後の流れについての説明がありました。保険局からは、後期高齢者広域連合の療養費取扱いについて、特に医療併用についての注意点や保険者との懇談の話があり、患者さまに医療併用の説明を初診時、わかりやく丁寧に行うことや、その対策の話がありました。また再同意を確実にいただくことと、療養費の取り扱いを1年以上継続している患者さまに関しては、同意医師への身体診察を必ず行うようにという話がありました。社会保障費抑制の中で、療養費に関しては県内外で不正請求が発覚しており、厳しくなると予測される療養費の取り扱いに関して、私たちは適正で正確に請求することが重要となるということでした。
各議案に対して質疑応答も活発に行われ、滞りなく全ての議案が承認され、(公社)石川県鍼灸マッサージ師会 平成27年度臨時総会は終了しました。