公益社団法人 石川県鍼灸マッサージ師会

本日は、第2回中央学術研修会が開催されました。

石川県立盲学校の教諭でいらっしゃいます永田尚子先生に

『背部のオイルマッサージ講習と実技』をご指導していただきました。

平成27年6月21日（日）午前10：00〜12:00

場所：石川県こまつ劇場うらら（JR小松駅からすぐ）

演題：『背部のオイルマッサージ講習と実技』

講師：石川県立盲学校教諭　永田　尚子先生

単位：2単位

1.オイルの選び方について

まずは、何も塗布していない状態で両手を合わせて掌を擦り合わせた状態を覚えておき、その後オリーブオイル・ゴマ油・ハッカ入りのオリーブオイルを塗布し、それぞれの掌の温まり方を比較しました。ゴマ油は粘度が高く、温かくなるのをより感じました。この感覚をオイル選びの時の基準にされるとよいとお話しいただきました。

2.手技の刺激程度について

①程度1は皮膚をずらさない程度。

2はある程度うごかすが、筋を動かさない程度。結合組織をうごかす。(リンパドレナージュ)

3は筋を動かす。筋を動かす深さは幅がある

4は骨に感じる圧迫。痛みを鎮静させる時の深さ。

3.実技

永田尚子先生と並行して、橋本梢先生にも実技の実演と指導をしていただきました。

はじめに術者と受ける方の呼吸を合わせるように、深呼吸を誘導します。

その後、背腰部全体の手掌軽擦法に続きます。

先生の実演から3人1組に分かれて施術体験をしますが、手順を忘れてしまったところを丁寧にご指導いただきました。

普段から身体に触れることに慣れていらっしゃる先生方ですが、マッサージとなると鍼の押手や指圧とも違い手が思うように動かない場面もありました。橋本先生からは、手掌全体を身体に密着させるイメージをもつとよいとアドバイスをいただきました。

また、時間はどのくらい？という質問にたいしては、片側5分でトータル10分の配分でのコースとのことでした。

また個人的にさせていただいた質問で、食用オイルとマッサージオイルの違いは？に対しては、食用よりマッサージオイルの方が精製度も価格も高い。角屋のゴマ油は食用でも精度が高い方で、香りも抑えてある。また、オイルのついたタオルの洗濯に関しては、洗浄力の強い洗剤での洗濯にし、乾燥機は火事になる恐れがあるので絶対にかけないでとのことでした。

慣れた手つきで高度な技術をご指導くださいました。治療院に持ち帰り、研修をし、施術の中に取り入れていきたいとおもいます。

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